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サバイブするカギはDNAの中に~「お山がうごいて、犬がきた」展~

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福岡・薬院のIAF SHOP*で開かれた加藤笑平、みなみりょうへいさんの2人展。
絵画、インスタレーション、パフォーマンスとマルチに表現する2人は初の共演と思えないほど調和した世界観を見せる。
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鼓動や息吹を感じさせる野性的なドローイング、ノートの切れ端に書かれ互いに交換された言葉(手紙を交換することで展示のコンセプトが練られたという)、儀式的なパフォーマンス映像、またその映像の中で採集された草木など名もなきものが放たれ、祝詞のようなみなみさんの音楽が流れ続ける会場は、時間や時代を超えた異空間となっていた。
東京から天草の過疎地域に一家で移り住み、自然の中で塩づくりを生業としながら表現を追求する加藤さん、そしてメキシコの旅楽団に同行し、ジプシー生活を送ったみなみさん。それぞれのある種エキストリームな経験から導き出される表現は、言語や文明を超えた、宗教にも似た精神世界のように見えた。
より根源的に自らのルーツを見つめ、感性を研ぎ澄ます。答えは意外にも環境を含めた自分自身の中にあるのかもしれない。
旧来の成長神話や常識など、みんなが信じられる「宗教」のようなものが崩壊し、混迷したこの時代、何を信じていけばいいのか多くの人が悩んでいる。
2人がつくる「宗教」―それを美術と呼びたい―、その強い表現姿勢からは、そんな希望が見えてくるような気がした。
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なお、期間中には福岡・今泉にてパフォーマンスイベント「瞼を透かして見る夜」も開催され、2人をはじめ、DJやミュージシャンも出演した。ふんどしを身にまとい、映像やライブペインティング、様々な手法で立体的なインスタレーションともいうべき時空間を構成していた。展覧会と連動してライブでその世界観を体験できるのは彼らのようにパフォーマンスもできるアーティストならではの楽しみだ。
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---以下IAF SHOP* サイトより転載

展覧会タイトル:お山がうごいて、犬がきた
作家名:加藤笑平、みなみりょうへい
期 間:2013年4月25日[木]-5月12日[日]
時 間:木・金18:00-23:00 土・日13:00-21:00
休廊日:月・火・水曜日休廊
料 金:入場無料
場 所:IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19-2F)
問合せ:090-5475-5326(佐藤)
URL:http://members.jcom.home.ne.jp/iaf_shop/

◎展覧会内容
熊本の天草在住の美術家・加藤笑平と東京在住のアーティスト・みなみりょうへいによる初の二人展。両作家ともに絵画・インスタレーション・パフォーマンスを主体とした作品を発表している。二人がこの展覧会に向けての構想を最初に話したのが昨年12月。そこで着想されたのは“物語”を二人で作っていくためにモノや言葉を交換していくという行為。それからお互いの生活の中で生まれた言葉や形、モノの見方を手紙のやり取りという手段を通してイメージし、具現化してきた。ストーリーのあるドローイングの応酬と“儀式”的パフォーマンス、その物語の結果とも言える各々の平面作品、福岡と言う場所性を存分に味わって作るインスタレーションと映像作品。二人の作家が体感したことを出来得る限り出し惜しみせずに絡み合わせて一つの空間を作る。“展示”という言葉が合っているかどうか分からないが、IAF SHOP*でしか出来ないようなカタチを作り出すこ ととなるだろう。
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by parttimeart | 2013-05-17 14:23 | レポート

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