福岡アジア美術館のボランティア制度がすごい! 潜入レポート
美術館で、アーティストや学芸員だけでなく「普通の人」も活躍しているのをご存知でしょうか? それはボランティアの方々です!
ここ福岡市にある、福岡アジア美術館(以下あじび)は、世界初、そして最近まで唯一のアジア美術を扱う美術館として、美術界に大きな役割を果たしていることで有名(2015年にシンガポール国立美術ギャラリーがオープンしたため唯一ではなくなりましたが)。このたびわたくし、あじびのボランティアになるべく、養成研修を受けているのですが、あじびのすごさには、ボランティア養成にも秘密がありそう! ということで、以下現場から潜入レポートします!
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そして今回驚いたのは、開館時、ボランティア募集に対して説明会の出席者がなんと830人だったということ!! 間違いなく日本最大級の美術館ボランティア組織です。そんなにみんなアジア美術が好きなのか、ボランティアをしたいのか、はたまた新しもの好きの福岡気質なのかわかりませんが、しかし、そのうち講座を10回中7回以上受けてボランティア研修を修了された方は534人もいらっしゃったということで、真面目にボランティアに取り組まれた方が多かったようです。修了式では、館長のご意向で534人一人ひとりに修了証書が手渡されたと聞いてジーンとしました。この今でも続く習わしに、あじびのボランティアに対する思いが表れているのではないかと思いました。
ここ福岡市にある、福岡アジア美術館(以下あじび)は、世界初、そして最近まで唯一のアジア美術を扱う美術館として、美術界に大きな役割を果たしていることで有名(2015年にシンガポール国立美術ギャラリーがオープンしたため唯一ではなくなりましたが)。このたびわたくし、あじびのボランティアになるべく、養成研修を受けているのですが、あじびのすごさには、ボランティア養成にも秘密がありそう! ということで、以下現場から潜入レポートします!
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ガイドや滞在アーティストのサポート、ときにアーティストとパフォーマンスに出演(!)など、あじびのボランティアは、さまざまな場面で必要不可欠な存在です。それは、あじびの最大の特色が、美術を通じたアジアとの交流であることに由来します。学芸課の中の教育普及などを行う部署は、あじびでは「交流係」と名付けられており、ボランティア養成を担っているのもこちらの係。
市民の代表としてのボランティアは、交流の主体としてとても重要視されているのです。その歴史も館の誕生と時を同じくしており、ボランティアの募集は1999年の開館の前年から。こちらも全国的にかなり早いのではないでしょうか。
他館ではメンバー登録だけで誰でも活動できる所もありますが、ここでは、月1回の養成研修のうち、一定の回(現在は8回のうち6回)を出席し、レポートも提出して研修を修了しないとボランティアにはなれません。
研修は、1〜5月まで月1回、あじびの活動やトリエンナーレについて、展覧会や美術に関する知識など、約2時間学芸員による講義を受けます。(普通にお金を出して受けたい豪華な内容だし、同じ講座を平日と土曜に2回行ってくれるのも都合を付けやすいのでうれしいところです)
ボランティアの種類は、来館者向けのガイドや図書の整理、広報など一般的なものですが、同館の特色としては、海外からの受け入れアーティストなどとの交流は、特定のグループではなく、全員があじびの求めに対し、都合に応じて参加するということです。各グループで月2回以上、2時間程度活動が条件となります。活動によっては、土日や自分の空いている時間にできるものもあるということなので、お仕事されている方などでも案外できそうです。
ちなみに応募時の希望では、今回は子供たちに絵本を読み聞かせするボランティアが人気だそう。
このグループ分けは、最終的に、学芸員の方と面談をして決まるとのこと。 6月下旬より、晴れて一人前のボランティアデビューとなります。
市民の代表としてのボランティアは、交流の主体としてとても重要視されているのです。その歴史も館の誕生と時を同じくしており、ボランティアの募集は1999年の開館の前年から。こちらも全国的にかなり早いのではないでしょうか。
他館ではメンバー登録だけで誰でも活動できる所もありますが、ここでは、月1回の養成研修のうち、一定の回(現在は8回のうち6回)を出席し、レポートも提出して研修を修了しないとボランティアにはなれません。
研修は、1〜5月まで月1回、あじびの活動やトリエンナーレについて、展覧会や美術に関する知識など、約2時間学芸員による講義を受けます。(普通にお金を出して受けたい豪華な内容だし、同じ講座を平日と土曜に2回行ってくれるのも都合を付けやすいのでうれしいところです)
ボランティアの種類は、来館者向けのガイドや図書の整理、広報など一般的なものですが、同館の特色としては、海外からの受け入れアーティストなどとの交流は、特定のグループではなく、全員があじびの求めに対し、都合に応じて参加するということです。各グループで月2回以上、2時間程度活動が条件となります。活動によっては、土日や自分の空いている時間にできるものもあるということなので、お仕事されている方などでも案外できそうです。
ちなみに応募時の希望では、今回は子供たちに絵本を読み聞かせするボランティアが人気だそう。
このグループ分けは、最終的に、学芸員の方と面談をして決まるとのこと。 6月下旬より、晴れて一人前のボランティアデビューとなります。
ガイドをするボランティアは、さらに秋まで実地研修を行うそうです。
各活動では、ボランティアさんが自主的にやり方を工夫され、ボランティア主導で活動が進められているとのこと。
応募時も、証明写真付きプロフィールと志望動機を書いて郵送しなければならないという時点で、ずいぶんしっかりした仕組みだなと思っていましたが、お話を伺って、この培われてきた歴史と、ボランティアに対する意識がたいへん高いことが制度を支えているのだなと感じました。
そして今回驚いたのは、開館時、ボランティア募集に対して説明会の出席者がなんと830人だったということ!! 間違いなく日本最大級の美術館ボランティア組織です。そんなにみんなアジア美術が好きなのか、ボランティアをしたいのか、はたまた新しもの好きの福岡気質なのかわかりませんが、しかし、そのうち講座を10回中7回以上受けてボランティア研修を修了された方は534人もいらっしゃったということで、真面目にボランティアに取り組まれた方が多かったようです。修了式では、館長のご意向で534人一人ひとりに修了証書が手渡されたと聞いてジーンとしました。この今でも続く習わしに、あじびのボランティアに対する思いが表れているのではないかと思いました。
by parttimeart
| 2016-01-31 04:37
| 美術館
アート専門家ではないふつうの人(会社員、福岡在住)が愛と情熱だけでアート、カルチャー情報を発信するメディアです。facebookではブログにはない情報をリアルタイムで更新中☆http://www.facebook.com/parttimrart
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